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『チェ 28歳の革命』と『チェ 39歳 別れの手紙』 [映画(外国)]

チェ・ゲバラの2部作を観ました。【長文になります】
http://che.gyao.jp/

『チェ 28歳の革命』 (原題: CHE: PART ONE/THE ARGENTINE  132分)
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解説:
偉大な革命家でカリスマ的存在ともなっているチェ・ゲバラの、闘士としての半生を
2部作で描く歴史ドラマの前編。フィデル・カストロと出会ったチェ・ゲバラが、キューバ革命へと
突き進む過程がドラマチックに展開される。監督と主演は『トラフィック』でも数々の映画賞に
輝いた、スティーヴン・ソダーバーグとベニチオ・デル・トロ。フィデル・カストロは、
『ウェルカム!ヘヴン』のデミアン・ビチルが演じる。俳優たちの熱演とともに、リアルに描かれた
ゲリラ戦にも注目。(シネマトゥデイ)

『チェ 39歳 別れの手紙』 (原題: CHE: PART TWO/GUERRILLA 133分)
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解説:
革命の英雄、チェ・ゲバラを描いた歴史ドラマ2部作の後編で、キューバ革命後もなお
世界の革命を指導することに闘志を燃やすチェ・ゲバラの死までを衝撃的に描く。監督は
『オーシャンズ』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ。オスカーを受賞した『トラフィック』
以来のソダーバーグ監督作出演となるベニチオ・デル・トロが、風ぼうまで似せてチェ・ゲバラの
革命への熱意を体現。すべての人の自由と平等のために闘うひたむきなチェ・ゲバラの姿に
心が熱くなる。(シネマトゥデイ)

さてnomameのレポです。
まずはnomame自身の大前提。
武力闘争には絶対反対です。
たとえ結果的に勝利を収めても、間違いなく犠牲を生むから・・・。

その上で、いろいろ考えさせられました。
「ゲバラ」という名前と、南米の革命家くらいしか知識がない中で鑑賞しましたが、
いい映画だなというのが率直な感想です。

カストロという友に出会うことにより、目的のために戦い始めるゲバラ。
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結果として武力革命でしたけど、
やはり目的に向かう中では人とのつながりは大事だなと思います。
もちろん苦手な人も多いでしょうし、何も社交的でなくても良いですが、
人との関わりを避けるのではなくて、
やはり積極的に人と関わっていくことが、人の生き方として必要だと思いますね。
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だからnomameとしては『28歳』と『39歳』の違いは、
ゲバラが関わる人のつながりにあるんだなと感じます。
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革命の失敗に際して、原因はさまざまあるでしょうが、
『39歳』は間違いなく人に恵まれていません。

逆に言うと、最後の最後までゲバラの生き方自体は不変だったんです。

革命という目的のためには自分も他人さえも妥協を許さず、ぶれることなく前進していく。
その目的からはみ出したら、決して黙ってはいられない。
解説にもあるように、ひたむき過ぎるほどにひたむきでした。
その生き様そのものは、とてつもなく輝かしいし、魅力に溢れています。
違った環境だったら一緒に戦いたいとさえ思いましたから・・・。

そうしたゲバラの魅力の根底にあるものは「愛」でした。
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民衆を愛し、
友を愛し、
家族を愛し、
自分を愛し、
学問を愛し、
文学を愛し、
故郷を愛し、
自然を愛し、
死ぬまで愛し続けていたようです。

タイトルの“別れの手紙”というのは、カストロに宛てたものを指しますが、
nomame的には、公式ホームページやプログラムに掲載されている、
ゲバラの子供たちに宛てた手紙に泣けてしまいました。

 この手紙を読まねばならないとき、
 お父さんはそばにいられないでしょう。
 世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、
 いたみを感じることができるようになりなさい。
 これが革命家において、最も美しい資質です。
 子供たちよ、いつまでもお前たちに会いたいと思っている。
 だが今は、大きなキスを送り、抱きしめよう。
   お父さんより
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コメント 4

miopapa

この映画も是非みたいと思いつつ
   このところ何かとあって、まだ行けてませんが・・・
 今回、ご紹介いただいているゲバラの手紙
  以前、何かで読んだことがあり、
   その時も泣けましたが、今回改めて涙を・・・
by miopapa (2009-02-04 11:41) 

nomame

miopapaさん、ありがとうございます。
楽しむ作品ではないかも知れませんが、
伝記映画としては充実した作品だと思います。
by nomame (2009-02-04 12:30) 

naonao

ゲバラの本を何冊か集中して読みました。
ゲバラの生き方そのものに泣けてきます。
本当に偉大な人で、でも革命家として生きた以上最後はこうなる運命だったのだなあと思いました。
文句なしに尊敬できる人ですね。
娘さんも医者で、去年東京にも来ていて、明治大学で講演もしていたようです。
まだまだゲバラを知りたいのでもっと本を読み漁りたいと思ってます。
by naonao (2009-02-05 17:54) 

nomame

naonaoさん、ありがとうございます。
自分の不勉強が恥かしいですが、
これを良い機会として、私も読み進めたいと思っています。
by nomame (2009-02-06 06:49) 

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