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初春大歌舞伎レポ② [音楽・芸術]

nomameが知る歌舞伎役者さんなんて、わずかばかりなんですけどね。
やはり知っている方は注目しますよね。

以下、公演情報ページ
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2010/01/post_52-Printout.html
より

『春調娘七種』(はるのしらべむすめななくさ)
工藤祐経に父を討たれた曽我五郎(橋之助)、曽我十郎(染五郎)の兄弟は、静御前(福助)と共に、春の七種のご祝儀にこと寄せて工藤の館に乗り込みます。兄弟は仇を討とうと勇みますが、静御前は二人を宥めながら、七草粥の準備をします。

これは台詞の無い踊り。
イヤホンガイドで説明があるから理解できますけどね。
やはり中村橋之助さん、格好いいんだよなぁ。
テレビドラマ『ギネ』で♪オニのパンツは~♪と歌っていた人とは思えんぞ・・・・。(笑)
市川染五郎さんや中村福助さんも、こういう方々をハンサムって言うんだろうなと、
関係ないところに感心してしまいました。(自爆)

『梶原平三誉石切 鶴ヶ岡八幡社頭の場』(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時(幸四郎)は、大庭三郎景親(左團次)、俣野五郎景久(歌昇)兄弟や大名(由次郎、種太郎、宗之助)が居並ぶ鶴ヶ岡八幡宮の社頭に参詣します。ここへ青貝師の六郎太夫(東蔵)と娘の梢(魁春)が大庭に刀を売りに現れ、大庭は梶原に刀の目利きを頼みます。  梶原は稀に見る名刀と言いますが、俣野は刀の斬れ味を検分すべきと言い、死罪の罪人を二人重ねた「二つ胴」の試し斬りが行われることになります。しかし罪人は一人しかおらず、六郎太夫は自らその役をかって出ます。罪人の剣菱呑助(秀調)が引き出され、梶原による試し斬りが行われますが、斬られたのは呑助一人。刀を売ることが出来ず、自害しようとする六郎太夫を止めた梶原は、意外な事実を語りはじめます---。

松本幸四郎さん、いやぁ、格好いい!
テレビとかでは穏やかな雰囲気が多いかもしれませんが、
その落ち着きの中に、迫力があるんですよねぇ。
nomameの座席は19列目でしたが、
それだけ遠くても、ちょっとした表情や仕草から
感情や忍耐や優しさが伝わってくるものですね。

『歌舞伎十八番の内 勧進帳』(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶(團十郎)の進言によって、源義経(勘三郎)は強力に、家臣ら(友右衛門、高麗蔵、松江、桂三)は山伏に姿を変えて都を落ち、奥州へと向かっています。富樫左衛門(梅玉)が関守を務める加賀国の安宅関へさしかかった一行は、東大寺再興の勧進僧と名乗りますが通行は許されません。富樫は弁慶に勧進帳を読むように命じます。すると弁慶はあるはずのない勧進帳を取り出して、朗々と読み上げていきます。尚も続く富樫の執拗な尋問にもよどみなく答えた弁慶は、関の通行を許されます。しかし番卒が強力を怪しみ、富樫は太刀持音若(玉太郎)から刀をとって強力を呼び止め、一行に詰め寄ります。

中村梅玉さんとか中村勘三郎さんを始め、
見どころはたくさんあるんでしょうけれど、
ぶっちゃけ市川團十郎さんの弁慶に吸い込まれちゃいました。
“十八番(おはこ)” って意味が、初めて理解できたような気がします。
そのこだわり、貫禄、迫力、余裕、執念、・・・・。
稽古して演じて、積み重ねてきた歴史というものが昇華したようなお芝居でした。

座席が花道脇でもあったので、
目の前で見た勘三郎さんと團十郎さんの表情は、
化粧していることを感じさせない、
まるで生身の表情であるかのような凛々しさでした。

『秀山十種の内 松浦の太鼓』(まつうらのたいこ)
師走のある日、俳人の其角(歌六)は両国橋で煤竹売りに身をやつした門下の俳人、赤穂浪士の大高源吾(梅玉)に出会います。其角が「年の瀬や水の流れと人の身は」と発句を詠みかけると、源吾は「あした待たるるその宝船」と付句して去ります。翌日、同じく其角の門人、松浦鎮信(吉右衛門)は、其角を招き、近習達(由次郎、桂三、松江、種太郎、吉之助)も加えての句会を催していますが、軍学者山鹿素行の同門の大石内蔵助が吉良上野介を討たないと、業を煮やす日々で、腰元奉公する源吾の妹お縫(芝雀)に暇を与えると言います。そこで其角が源吾との句のやりとりを話す折しも、隣の吉良邸から山鹿流の陣太鼓が鳴り響きます---。

中村吉右衛門さん・・・・・おお、やっぱり“鬼平”だ!(爆)
松浦鎮信という殿様役でありながら、人情とか人間臭さみたいなものを、
絶妙に表現されているんです。
良い芝居を存分に楽しませて頂いたという感じですね。

いやぁ、歌舞伎、いいですよ!
調べてみたら、「幕見」というお手頃価格で楽しめるチケットもあるみたいですし、
東京だけでも新橋演舞場や国立劇場や浅草歌舞伎もありますし、
また機会を見つけて楽しみたいですね。
って、妻は既に来月の演目を見ながら、なにごとか思いをめぐらしているし・・・・。(爆)
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えば

おおおおおーー、憧れの鬼平様!!!!!
そういえば、鬼平様のお兄様が松本幸四郎さんなんですね。
どうりでお顔がそっくりだと思った。。。
てか、そんなこと常識なんですかね。(^_^;;;
by えば (2010-01-13 23:36) 

nomame

>>えばさん
いえいえ、私も今回初めて妻に教えてもらいました。(笑)
確かに似ていらっしゃいますが、
役者としての味わいは違いますからねぇ。
by nomame (2010-01-14 07:57) 

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